浮月楼の庭園は、静岡駅から3分の立地に佇み、静岡の地だけでなく、東西にも開けた拠点となっています。
庭園は現代に受け継がれ、かつて多数の文化人/経済人が足を運んだ静謐な空間として、在り続けています。
茨城県立歴史館蔵
そんな浮月の庭園に、2018年大規模な倒木が起きました。
150年以上に渡り庭を守り続けた「春楡(はるにれ)の樹」が重みに耐えられず倒木。立派な樹木の損失は私たちにとっても大きな出来事でした。
現在、庭園が直面しているのは、庭師の高齢化や、庭を未来に受け継ぐための技術の担い手の不足という課題です。
建物や庭園の地域の文化資源として、存在価値を守り続けるため、次世代の若者と、経験豊かな技術者、職人をつなぐ組織づくりを私たちは目指します。
私たちが取り組むことは、建物や庭園の維持管理だけではなく、その担い手、人材、才能が日本建築や伝統芸能の文化の感性やエッセンスを継承していき、庭園の四季を地域の共通財産として、守り続け、地域の価値を発信していく、新しい仕組みづくりを始めます。
羽衣の舞 / 梅若実桜雪
地域の文化財資源をつなぐプロジェクト。
その育成は、浮月楼の文化財と名勝を守りながら、静岡駅からすぐの立地を活かし、庭園と地域の活気を生み出します。
静岡の新たな拠点として、東西をつなぐ拠点として、都市間の大動脈となるような地域の価値を盛り上げていきます。