徳川慶喜公の精神継ぐ、
名勝 / 文化財 継承の在り方

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浮月楼「明輝館」/「庭園」文化財登録

徳川慶喜公の精神継ぐ、
名勝 / 文化財 継承の在り方

この度、浮月楼 「明輝館」が国登録有形文化財(建造物)、「庭園」が国登録記念物(名勝地関係)として登録されました。
134年継がれてきた徳川慶喜公の屋敷跡「浮月楼」は、これを契機に新たな文化拠点として生まれ変わります。
浮月楼は、「明輝館」と「庭園」の地域の文化資源としての価値を守るため、「一般財団法人 浮月内匠寮(ふげつたくみりょう)」を設立し、文化財の継承活動とともに地域にひらいた文化活動を実践していきます。

花の宴  桜の舞台
徳川慶喜(衣冠)
茨城県立歴史館蔵
徳川慶喜公邸跡 浮月楼「庭園」
徳川慶喜公邸跡 浮月楼「庭園」
徳川慶喜公邸跡 浮月楼 明輝館 / 葵の間
徳川慶喜公邸跡 浮月楼 明輝館 / 葵の間

浮月楼の庭園は、静岡駅から3分の立地に佇み、静岡の地だけでなく、東西にも開けた拠点となっています。
庭園は現代に受け継がれ、かつて多数の文化人/経済人が足を運んだ静謐な空間として、在り続けています。

春楡

そんな浮月の庭園に、2018年大規模な倒木が起きました。
150年以上に渡り庭を守り続けた「春楡(はるにれ)の樹」が重みに耐えられず倒木。立派な樹木の損失は私たちにとっても大きな出来事でした。
現在、庭園が直面しているのは、庭師の高齢化や、庭を未来に受け継ぐための技術の担い手の不足という課題です。
建物や庭園の地域の文化資源として、存在価値を守り続けるため、次世代の若者と、経験豊かな技術者、職人をつなぐ組織づくりを私たちは目指します。
私たちが取り組むことは、建物や庭園の維持管理だけではなく、その担い手、人材、才能が日本建築や伝統芸能の文化の感性やエッセンスを継承していき、庭園の四季を地域の共通財産として、守り続け、地域の価値を発信していく、新しい仕組みづくりを始めます。

花の宴  桜の舞台
花の宴 桜の舞台
浮月楼「庭園」にて能 羽衣の舞 / 梅若実桜雪
浮月楼「庭園」にて能
羽衣の舞 / 梅若実桜雪
浮月花寮 Counter Gallery
浮月花寮 Counter Gallery

地域の文化財資源をつなぐプロジェクト。
その育成は、浮月楼の文化財と名勝を守りながら、静岡駅からすぐの立地を活かし、庭園と地域の活気を生み出します。
静岡の新たな拠点として、東西をつなぐ拠点として、都市間の大動脈となるような地域の価値を盛り上げていきます。